2026年4月6日月曜日

12章28~34節 聞け

今回の聖書箇所は、神と人を愛することの大切さを教える場面として有名ですね。

でも、愛することより先にイエスが語られたことば

「聞け、イスラエルよ(Shema‘ Israel)」

に注目すると、今までよりさらに深く味わえるように思います。


🌿 「聞け、イスラエルよ」

――イエスが原点から語り始めた理由


ある律法学者がイエスに近づき、  

「すべての戒めの中で、どれが第一でしょうか」と尋ねました。

その問いに対して、イエスはこう答え始めます。

「聞け、イスラエルよ。」(申命記6:4)


この一言は、ユダヤ人にとって特別な言葉でした。  

毎朝・毎晩に唱える、信仰の中心  

神との関係の“入口”とも言える言葉です。


🌿イエスは“新しい教え”ではなく、原点を呼び覚ました


旧約聖書には、613の戒めがあります。

彼は、その中で何が最重要かという質問 をしました。 

しかしイエスは、細かな議論に入るのではなく、  

まず信仰の中心に戻るように招いたのです。


「聞け、イスラエルよ」  

――これは、神と人を愛するための“土台”の言葉。

イエスはこう言っているように聞こえます。

「あなたが探している答えは 

もうすでに

あなたの心に刻まれている。  

まず神に聞くことだ。」


🌿 “聞く”とは、心を開き、受け取り、従うこと

アラム語の 「聞く」shema は、  

単なる「聞く」ではありません。

・心を開く  

・受け止める  

・行動に移す  

これらすべてを含む、深い言葉です。


イエスは、

彼の心が神に向いているかどうかを見ておられました。


🌿「神、主を愛しなさい」「隣人を愛しなさい」は“聞く心”から生まれる


イエスは続けて、  

神を愛し、隣人を愛することが第一だと語ります。

しかしこれは、  

“良い行いのリスト”ではありません。

「聞く心」から自然に流れ出る生き方です。


神の声を聞く人は、  

神を愛し、  

その愛を隣人へと流していく。

イエスは、律法学者にその流れを思い出させたのです。


🌿 だからこそ、最後の言葉が深く響く


律法学者は誠実に答えます。  

「まさにそのとおりです。

神への尽くす愛

隣人を自分自身のように愛することは

どんなささげ物よりも

はるかに優れています。」


そのときイエスは言います。

「あなたは神の国から遠くない。」


これは、  

「あなたは“聞く心”を持っている」

という最高の評価です。


神の国は、  

知識の量ではなく、  

聞く心から始まるからです。


「神の国から遠くない」とは

「あなたはもう神の国の入口に立っている。」


🌱 私たちへのメッセージ


私たちもまた、  

忙しさや不安の中で、  

「何がいちばん大切なのか」を見失いがちです。


そんなとき、  

イエスの最初の一言が静かに響きます。

「聞け。」


聞く。

誰にでもできそうに思えます。

でも、

実は聞いていないことが多い。

分かったつもりになって

スルーしていることが多いのでは?

神の国は、  

大きな行動や特別な知識から始まるのではなく、  

心を開いて

しっかり“聞く”ところから始まる。


・ 祈ってから神の声に耳を傾ける  

・みことばを理解する

・みこころを受けいれる

・従っていく  

その小さな一歩が、  

私たちを神の国の入口へと導きます。


そしてイエスは今日も、  

律法学者に語ったのと同じ優しい声で、  

私たちにも言っておられるのかもしれません。

「あなたは神の国から遠くない。」

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