2026年3月25日水曜日

10章1~12節 立ち上がるイエス

 📖1節

イエスは立ち上がり、そこからユダヤ地方とヨルダンの川向こうに行かれた。

群衆がまたイエスのもとに集まって来たので、再びいつものように彼らを教え始められた。


これまでガリラヤを中心に活動してこられましたが、ここからユダヤに向かって進まれます。

「立ち上がり」という表現が、イエス様の決意を表していますね。

受難へ向かう旅が、ここから本格的に始まります。

マルコの福音書の転換点にさしかかりました。


🍀ユダヤに向かうには「ヨルダンの川向う」(東側のペレア地方)を通るルートが一般的でした。

ここは、ガリラヤと同じくヘロデ・アンティパスの支配地です。

  • バプテスマのヨハネが捕えられた場所
  • 離縁問題が政治的に最も危険な地域

つまり、
パリサイ人が離縁の質問をぶつけるには最適の罠の場所だったわけです。

*これまでイエス様に対して好意的で安全であったガリラヤを離れ

*政治的に危険な領域へ自ら踏み込んだわけです。

ここから宗教的な対決が激しくなってゆきます。


🍀早速、パリサイ人たちが現れます。

📖2節

すると、パリサイ人たちがやって来て、イエスを試みるために、夫が妻を離縁することは律法にかなっているかどうかと質問した。

🍀彼らの狙いはこうです。

離縁(離婚)の問題は、ヘロデの結婚問題と直結していました。

ヘロデは兄弟の妻ヘロディアと結婚した

それをヨハネが批判した

ヨハネは投獄され、最終的に殺された

つまり、

この地域で離婚問題に踏み込むことは、命に関わる政治問題でした。

パリサイ人はこう考えたはずです。

「ここで離婚について厳しいことを言わせれば、ヨハネと同じようにヘロデの怒りを買うだろう」

これはイエス様を暗殺するための罠でした。


🍀しかし、イエス様は罠を見抜いてモーセの律法に目を向けさせます。

📖5節~

モーセは、あなたがたの心が頑ななので、この戒めをあなたがたに書いたのです。

離縁状の制度は人間の弱さへの応急処置だった。

そして創世記に遡り、

「二人は一体となる」という神様の創造の意図を示されました。


🍀こうしてイエス様は、神様のお考えを示すことによって論争の土俵を変えてしまいました。

律法の規定ではなく、創造の目的に話題を引き上げたのです。

パリサイ人は律法の細則で争うことは得意でも、

神の創造の意図そのものを否定することはできません。

彼らの罠は失敗に終わりました。

彼らは沈黙するしかなかったのです。

イエス様の賢い対応、さすがですね。


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