📖1節
イエスは立ち上がり、そこからユダヤ地方とヨルダンの川向こうに行かれた。
群衆がまたイエスのもとに集まって来たので、再びいつものように彼らを教え始められた。
これまでガリラヤを中心に活動してこられましたが、ここからユダヤに向かって進まれます。
「立ち上がり」という表現が、イエス様の決意を表していますね。
受難へ向かう旅が、ここから本格的に始まります。
マルコの福音書の転換点にさしかかりました。
🍀ユダヤに向かうには「ヨルダンの川向う」(東側のペレア地方)を通るルートが一般的でした。
ここは、ガリラヤと同じくヘロデ・アンティパスの支配地です。
- バプテスマのヨハネが捕えられた場所
- 離縁問題が政治的に最も危険な地域
つまり、
パリサイ人が離縁の質問をぶつけるには最適の“罠の場所”だったわけです。
*これまでイエス様に対して好意的で安全であったガリラヤを離れ
*政治的に危険な領域へ自ら踏み込んだわけです。
ここから宗教的な対決が激しくなってゆきます。
🍀早速、パリサイ人たちが現れます。
📖2節
すると、パリサイ人たちがやって来て、イエスを試みるために、夫が妻を離縁することは律法にかなっているかどうかと質問した。
🍀彼らの狙いはこうです。
離縁(離婚)の問題は、ヘロデの結婚問題と直結していました。
• ヘロデは兄弟の妻ヘロディアと結婚した
• それをヨハネが批判した
• ヨハネは投獄され、最終的に殺された
つまり、
この地域で離婚問題に踏み込むことは、命に関わる政治問題でした。
パリサイ人はこう考えたはずです。
「ここで離婚について厳しいことを言わせれば、ヨハネと同じようにヘロデの怒りを買うだろう」
これはイエス様を暗殺するための罠でした。
🍀しかし、イエス様は罠を見抜いてモーセの律法に目を向けさせます。
離縁状の制度は“人間の弱さへの応急処置”だった。
そして創世記に遡り、
「二人は一体となる」という神様の創造の意図を示されました。神の創造の意図そのものを否定することはできません。
彼らの罠は失敗に終わりました。
彼らは沈黙するしかなかったのです。
イエス様の賢い対応、さすがですね。
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