2026年3月26日木曜日

10章23節 イエスの目線

 📖23節

イエスは周囲を見回して、弟子たちに言われた。

つい読み過ごしてしまいますが、「見回して」という表現は、イエスの心の動きや場の空気を表す大切な描写です。


 🌿なぜイエスは「周囲を見回した」のでしょう。

1. 弟子たちの反応を確認するため

金持ちの青年が去っていった直後、弟子たちは沈黙していたはずです。
イエスはその沈黙の中で、弟子たちの表情・理解度・動揺を確かめるように見回した、と読むことができます。

弟子たちは「財産を捨てる」ことの意味をまだ理解していませんでした。
イエスはその様子を見つめ、そこから語り始めます。


2. 青年の背中を見送りつつ、弟子たちに問いかけるため

青年は「悲しみながら立ち去」りました。
イエスはその背中を見つめた後、弟子たちに視線を移すのです。

つまり、
「彼だけの問題ではない。あなたたちも同じ問いの前に立っている」

というメッセージが視線の動きに込められています。


3. 弟子たちに自分の立場を自覚させるため

青年は財産に縛られて去っていきました。
弟子たちは財産を捨てて従っているはずですが、
心の奥では「報い」や「地位」を求めていました(10:35–45)。

イエスはその心を見抜いて、
「あなたたちはどうなのか」
と静かに問いかけるように見回したのです。

これは言葉以上に強いメッセージです。


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