📖23節
イエスは周囲を見回して、弟子たちに言われた。
つい読み過ごしてしまいますが、「見回して」という表現は、イエスの心の動きや場の空気を表す大切な描写です。
🌿なぜイエスは「周囲を見回した」のでしょう。
1. 弟子たちの反応を確認するため
金持ちの青年が去っていった直後、弟子たちは沈黙していたはずです。
イエスはその沈黙の中で、弟子たちの表情・理解度・動揺を確かめるように見回した、と読むことができます。
弟子たちは「財産を捨てる」ことの意味をまだ理解していませんでした。
イエスはその様子を見つめ、そこから語り始めます。
2. 青年の背中を見送りつつ、弟子たちに問いかけるため
青年は「悲しみながら立ち去」りました。
イエスはその背中を見つめた後、弟子たちに視線を移すのです。
つまり、
「彼だけの問題ではない。あなたたちも同じ問いの前に立っている」
というメッセージが視線の動きに込められています。
3. 弟子たちに“自分の立場を自覚させる”ため
青年は財産に縛られて去っていきました。
弟子たちは財産を捨てて従っているはずですが、
心の奥では「報い」や「地位」を求めていました(10:35–45)。
イエスはその心を見抜いて、
「あなたたちはどうなのか」
と静かに問いかけるように見回したのです。
これは言葉以上に強いメッセージです。
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